戻る 第36回臨床整形外科学会

抄録

Session

シンポジウム2    
腰椎分離症アップデート
July 16 th 10:10 - 11:40

Title

Author

写真提供なし
杉浦 史郎 (西川整形外科)
青木 保親 (東千葉メディカルセンター 整形外科)
岡本 弦 (西川整形外科)
武田 大輝 (西川整形外科)
大槻 哲也 (西川整形外科)
高田 彰人 (西川整形外科)
大森 康高 (西川整形外科)
志賀 哲夫 (西川整形外科)
豊岡 毅 (西川整形外科)
大山 隆人 (西川整形外科)
大鳥 精司 (千葉大学大学院医学研究院 整形外科学)
西川 悟 (西川整形外科)

Abstract

発育期腰椎分離症は関節突起間部の疲労骨折のため、治療は長期間のスポーツ活動の中止、装具療法が主流となっている。装具療法は、主に硬性装具を使用し、治療期間は1ヶ月から場合によっては数ヶ月を要することもある。患者の多くはスポーツ活動に従事しているため、長期に及ぶスポーツ活動の中止による身体機能の低下は免れない。そのため医療従事者は、骨癒合を治療の最大の目標とすると同時に、選手が治療後、早期にスポーツ完全復帰できるよう身体機能の維持・改善も考慮しないといけない。また発育期腰椎分離症の保存療法を終え、スポーツ復帰を果たした後、再発する症例も少なくない。骨癒合のための保存療法は確立されつつあるが、今後はこの再発を如何にさせないかが課題となっている。当院では、発育期腰椎分離症に対して、硬性装具療法に加え、身体機能維持・改善を目的としたリハビリテーションを施行している。硬性装具療法中は、骨癒合を阻害しない範囲で運動療法を行う。骨癒合・改善傾向を認めたらスポーツ復帰を目指し、患者が従事しているスポーツ種目に合わせたアスレティックリハビリテーションに移行する。そしてスポーツ復帰時は、段階的に練習復帰できるようパンフレットにて種目別復帰プログラムを配布し選手・家族・指導者間で共有してもらう。今回、当院の発育期腰椎分離症に対するリハビリテーションの安全性と有効性、そして現在取り組んでいる再発予防に対する新たなプログラムについて紹介させていただきます。
I don't have COI relationships whitch should be disclosed.