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宇都宮 紗侑 (大場整形外科 大分スポーツリハビリセンター)
大場 俊二 (大場整形外科 大分スポーツリハビリセンター)
高司 博美 (大場整形外科 大分スポーツリハビリセンター)
牧 健一郎 (大場整形外科 大分スポーツリハビリセンター)
【目的】疲労骨折と診断されたスポーツ患者に対し、当院では理学療法士をはじめとした健康運動指導士や管理栄養士との連携により早期競技復帰に向けた取り組みを行っている。今回、その取り組みについて報告する。
【方法】当院では、現病歴より疲労骨折が疑われる患者に対し、X-P後、MRI検査にて医師から確定診断と中止期間が指示される。診断後、理学療法士が復帰までのスケジュール説明とアライメント、柔軟性、筋力、動作分析などのメディカルチェックを行う。早期に競技復帰できるよう機能改善を図るとともに二次的障害予防を目的とした患部外トレーニングや持久力訓練も行っている。復帰許可後は、フィールドにて競技特性に応じた動作トレーニングやアジリティートレーニングを行い、患者自身のモチベーションを維持しベストコンディションで復帰できる体制が整っている。理学療法士と健康運動指導士が同じフロアにいることで、情報共有や連携を取りやすく、適切な評価、トレーニングを提供することが可能である。さらに競技力向上を目指したい意欲のあるスポーツ選手に対して、健康運動指導士やアスレティックトレーナーによるコーディネートトレーニングなども実施している。
また、管理栄養士による栄養調査とレクチャーを行い、早期治癒・回復を目的とした栄養面からのサポートも行っている。
【結論】診断から競技復帰まで理学療法士や健康運動指導士、管理栄養士など多様な職種のスタッフがサポートをすることで、選手が自身を見つめ直す機会となり、病態理解や治療に対する重要性を認識し、早期競技復帰への一助となっている。早期競技復帰を目指すために、多面的なサポートを行うことが有用である。
I don't have COI relationships whitch should be disclosed.