戻る 第36回臨床整形外科学会

抄録

Session

一般演題1    
骨粗鬆症
July 16 th 10:00 - 10:40

Chair

Chair) 隆 伊藤
(田部整形外科)

Title

Author

若原 和彦 (若原整形外科)
石井 光一 (養老整形外科クリニック)
山本 憲司 (山本整形外科)

Abstract

【目的】2020年岐阜県臨床整形外科医会(以下GCOA)と岐阜県歯科医師会は全会員に2021年骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(以下ARONJ)予防に関するアンケート調査を行い、共同ステイトメントを作成し治療開始早期からの医科歯科連携による予防を推進している。2023年にGCOA全会員に対して再度アンケート調査を行い会員の意識変化調査を行った。【対象】GCOA全会員(105名)に対してアンケート調査を実施した。77名より返答があり、回答率72.3%であった。【結果】ARONJ経験は27.3%、投薬前のARONJの説明を概ね行っているが51.6%であった。68.9%で投薬前に歯科治療の状況を概ね確認しており、歯科より休薬を求められたことがあるが85.5%あった。88.1%が医科歯科連携すべきと考えているが、積極的に行っているは5.6%、時々行っている71.1%、行っていないは23.3%あった。診療情報連携共有料算定が51.4%であった。共同ステイトメントについては、認識している81.6%、内容はしっているが活用していない50%、実際に活用しているが32.9%で約3割に留まっていた。【考察】共同ステイトメント作成前の調査と比較してARONJの説明、医科歯科連携の必要性の認識、歯科からの休薬要請には大きな変化は認めなかった。診療情報連携共有料算定率は有意に上昇したが、積極的な連携を行っている群の上昇はなかった。共同ステイトメントが十分に活用されていないことが一因と考えられ、さらなる改良が必要と思われる。【結語】共同ステイトメント作成後にARONJ予防に関する意識調査を行った。医科歯科連携すべきと認識率は高いが共同ステイトメントの活用が不十分で積極的に連携を行う割合の明らかな上昇は認めなかった。
I don't have COI relationships whitch should be disclosed.