戻る 第36回臨床整形外科学会

抄録

Session

シンポジウム11    
子ども時代からのロコモ・フレイル対策
July 17 th 09:00 - 10:30

Chair

Chair) 昭 原田
(原田整形外科病院)
Chair) 長谷川 利雄
(長谷川整形外科医院)

Title

Author

SAM (一般社団法人 ダレデモダンス)

Abstract

"人生100年時代を迎えようとしている現在の日本では、多くの高齢者が暮らしており、高齢者の健康づくりだけでなく、社会的孤立の防止は益々重要な課題になっている。 ダンスは、中学校の授業にも取り入れられるなど、この十数年の間に社会の中で身近な存在となってきた。これまで、ダンスに馴染みのなかった高齢者もダンスを楽しむことで健康増進や生きがいづくりに大きな貢献ができると考えている。 そこで、誰もがダンスに親しみやすい環境をつくって、幅広い年代のダンスの普及、指導者の育成、ダンサーの活躍の場の拡大を目指すことを目的として、「ダレデモダンス」を考案したので、紹介する。 まず、ダレデモダンスのプログラムを制作するために、医師及び理学療法士の監修のもと、普段からあまり体を動かすことのない人でも無理なく肩を回すためにはどうすればよいのか、歳をとって体がかたくなった人が手や脚を自由に動かすためにはどんな動きが効果的なのか、皆で研究を重ねて継続してデータを集めながら完成した。         また、ジェロントロジーという「老化する」ことを生物学や心理学、社会学など総合的な視点からとらえる学問を学んだ。 こうして、ダレデモダンスは、子どもから高齢者までダンスをする方の年代に合わせた強度や内容のダンスプログラムとなっており、現在は地元のさいたま市で月に1回アクティブシニア向け、いわゆる高齢者向けの「ダレデモダンス」ワークショップを実施している。  これらの活動を通じて感じたことは、月に1回地元でダンスのワークショップをすることで、高齢者にとっては健康寿命の延伸につながることだけでなく、社会とのつながりができていることが最も重要なことではないかと考えている。  今後もダンスをもっと身近なものとし、子どもから高齢者まで、皆がダンスを楽しめるような活動を行っていく。 同時に、高齢になっても生産者としていつまでも社会に貢献できるような社会の仕組みも必要だと感じている。 "
I don't have COI relationships whitch should be disclosed.