戻る 第36回臨床整形外科学会

抄録

セッション

菜の花セミナー3    
人工関節後のスポーツ復帰
第3会場(201)
2023年07月17日 10:40 - 11:40

座長

座長 )三浦 陽子
(船橋整形外科病院 人工関節センター)

演題

NA3-3
人工股関節全置換術後の患者指導―術後患者こそロコモ対策が重要!

演者

平澤 直之 (北水会記念病院 整形外科)
仲山 勉 (北水会記念病院 リハビリテーション科)
加々美 裕也 (北水会記念病院 リハビリテーション科)

抄録

近年人工股関節全置換術(以下THA)の成績が向上し、術後脱臼、インプラント摩耗等のトラブルは劇的に減少している。それに伴い、術後のスポーツアクティビティを許可する流れが加速しており、2000年代にはほとんど許可されていなかったhigh impactなスポーツ活動も、2020年代にはallow with experience(training)とするsurgeonが増えてきている。
当院では2009年の開設以来、インプラント破損など予期せぬトラブルの可能性を十分に理解した患者様に対しては、THA術後の一切のスポーツ活動を許可している。現在のところ、全ての患者様において脱臼、インプラント破損、インプラント周囲の骨折などのトラブルは発生していない。
本口演では、当院の経験を踏まえ、主に
1  トップアスリートに対して行われたTHAの中~長期成績
2  スポーツ活動に復帰できる因子
3  スポーツ活動に復帰できる時期
についての考察を行う。
従来はTHA術後には、インプラント寿命の観点から荷重運動を控える指導がなされていた。しかし昨今、ロコモティブシンドロームという概念が提唱され、中高齢者の健康寿命延伸のために運動を継続する必要性が叫ばれている。我々整形外科医はTHAを行う本来の目的を見つめなおし、THA術後患者にスポーツ活動を啓蒙し、THAがロコマ対策の一環を担うような指導をしていかなければならない。
利益相反の有無:なし