戻る 第36回臨床整形外科学会

抄録

セッション

一般演題12    
肩関節2
第7会場(103)
2023年07月17日 10:05 - 10:50

座長

座長 )村田 亮
(新松戸むらた整形外科)

演題

O12-5
ディスタルクラビクルプレート固定を行った鎖骨遠位端骨折の治療成績

演者

増谷 守彦 (小松整形外科医院)
星 忠行 (小松整形外科医院)
小松 史 (小松整形外科医院)
中島 宏 (小松整形外科医院)
小松 満 (小松整形外科医院)

抄録

【目的】鎖骨遠位端骨折に対して肩鎖関節を固定しないディスタルクラビクルプレートを使用した骨接合術の治療成績を報告すること。
【対象と方法】対象は2018年3月から2021年7月にディスタルクラビクルプレートを使用し骨接合術を行った鎖骨遠位端骨折10例で、全例男性、手術時年齢は平均54歳(50~76歳)であった。骨折型はCraig分類IIB型4例、V型6例であった。受傷機転は転倒7例、交通事故3例であった。手術までの待機期間は平均6.7日(1~18日)、平均経過観察期間は10.7か月(3.4~21か月)であった。調査項目は使用したプレート、骨癒合の有無、臨床成績、合併症とした。
結果】使用したプレートの内訳はスコーピオンネオ1例、NOW-Jプレート2例、CWプレート3例、鎖骨遠位端ロッキングプレート3例、LCPクラビクルプレートラテラルエクステンション1例であった。全例骨癒合し、癒合時期は平均3.4か月(1.8~5.9か月)であった。抜釘は5例に行った。最終経過観察時には全例疼痛やADL障害は認めず、術前のスポーツ活動も可能だった。合併症は皮膚違和感4例、ワイヤー断裂1例、プレートの浮き上がり1例、肩鎖関節脱臼1例であった。
【考察】鎖骨遠位端骨折は中高年が受傷することが多く、骨片が粉砕あるいは脆弱である場合がある。フックプレートは肩峰にフックをかけ骨片を面で抑えることが可能である。しかしフック部分のカットアウトや後療法の遅れなど問題もある。ディスタルクラビクルプレートによる固定は肩鎖関節を固定せず早期リハビリが可能で、ワイヤーや小径のスクリューで小骨片の固定も得られるため鎖骨遠位端骨折の骨接合に有用である。
【結論】今回の症例では全例骨癒合が得られ、臨床成績も良好だった。ディスタルクラビクルプレートは鎖骨遠位端骨折に対して良好な成績が期待できる。
利益相反の有無:なし